LEGO Street御殿は景観を損ねるか

ぐわっし！
まだ幼いころの私を恐怖のどん底に陥れた「まことちゃん」
あのリアルな顔が怖くて、家の本棚にたった１冊、なぜか存在していたその本を
私はしばらく自分で触ることすらできなかった。
それほどまでに私を怖がらせた「まことちゃん」。
タイトルとは裏腹な不気味画と「ぐわし」ってどうやったらできるんだ？
と長い間疑問が解決しないままだった「まことちゃん」。
その作者がこれまた不気味画とは裏腹に非常に普通のオヤジだったことを
知ったのはたぶん14歳のあの夏。

そしてこの冬、「まことちゃん」作者の楳図かずおの新居として
建築された東京・吉祥寺の通称「まことちゃんハウス」の景観をめぐり、
少し離れたところに住む“近隣住民”から起こされた裁判に判決が下った。
裁判所は「景観利益を損なうものではない」と判断。
原告側の主張を全面的に退ける判決で、楳図かずおの「完全勝利」となった。

私もテレビでそのハウスのストライプぶりをみたが
まあ趣味として「そりゃ黄色と黒のストライプの方がいいだろう」
とか「やっぱりあの塔ではなく、ぐわっし！の指を何とかして
屋根の上につくるべきだ」などという意見はあっても
「景観利益を損ねる」とまでは確かに言い難い。
かなり主観の問題だ。
私は北海道で「ここは南仏プロバンスか？」というような黄色い家を
みたこともあるし、「ブルーオニオン顔負け」の模様入り青い家も見た。
かと思うと「全身アボカド」のような濃緑色の外壁に茶色い屋根の家もあり
保護色にして何からのがれようとしているのだろうか…と
思ったこともある。
そうした家に比べれば赤と白って別に…と思う。

赤と白か。
思いつくのは大きな船の横につけられた救助用の浮き輪か
旭日旗？実に「市ヶ谷色」が強くなってしまいましたね～
この辺でまことちゃんハウスについてはノーコメントとしましょう。

しかし、有名人のお宅はいつも〇〇御殿と言われたりするものですが、
楳図かずお宅はなぜ「ハウス」なのでしょう。
吉祥寺に新築するくらいなのですから「御殿」度は高いと思うのですが
「ハウス」って…カレー作ってんじゃないんだから…
あ、ノーコメントだった。


私は私なりに「LEGO Street御殿」を作ってみました。
中はシックなワインバー調。
もちろんエコロジストなので太陽光パネルは必須。
電柱も見事にリアルに作り上げました。
あ、黒と黄色の外壁で「俺に触ると危ないぜ！」なメッセージも
近所の方々に発信しつつ。

あ、これ今気が付きましたが、水木しげる氏から建築差し止め訴訟を
提起されるのではないでしょうか。
「勝手にキタロウハウスにするんじゃねえ」
そんな声が聞こえてきました。
もちろんそれは「目玉オヤジ」の声で、ですが。

ちなみに屋根裏部屋にはこんなオカルトな物体も！
こんなのが見えたら、間違いなく地域住民に「不気味だ」
と言われること間違いないですね。
でも、これがからくり時計で、毎日午後５時になると音楽が流れて
中からこのダースベーダーガイコツが現れ踊る、
というような趣向が凝らされていると「子供らよ、はよ帰れ～」と
地域の見守り役として話題になりそうだな…うんぬんかんぬん。
なんだ、実はこの黄色と黒の家もいいじゃないか、とマンダムポーズの私。

その前にまず、このブログを出版化して
LEGO Street御殿を建てるための資金を調達しなければ。
私のプロジェクトが会社に簡単に丸めてポイと捨てられても
この手があった！と思う今日この頃。


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