試される大地で試される俺

いーつまでもー　絶えるぅーことなくぅー　とーもだちでー　いよおー
今日の日はー　さよーおならー　まーたーあーうー日までぇー
「またっていつだよ」

「シャコウジレイ」のわからなかった幼い頃の私は
家族で遊びに行ったお宅から帰るときに、
母の「今度はうちにも遊びに来てください」という一言を聞き
「ねえ、今度っていつ？」と再三再四にわたって問いかけ
帰る途中、思いきりひっぱたかれたことがあった。

その時と似ている。

「また今度東京に遊びにきます」
私はここ数日で何度もこの言葉を言い放ったし、書き綴った。
その気持ちに偽りなど全くないのだが、実際に「いつ来るんだよ」と
言われると答えに窮してしまう。
妻は「やる」と言ったらどんな悪事でさえも本当にやってしまうので
「今度」というようなあいまいな期日は言わない。
「来月の３週目の週末に来ます」などと言ってしまう。
そしてそのためにちまちまと内職をしてひそかに旅費さえも準備している。

そんな思い切りのいい妻に、いつ「あんたは何にも決められない」と
見切りをつけられてもおかしくないのではないか。

北の大地には何が待ち受けているのだろうか。
クマか？エゾモモンガか？キタキツネなのか？
友達はできるのだろうか？
これから入る社宅は本当に「人が住める」レベルまで改修されたのだろうか。
妻と子はスカイプで本当に会話してくれるのだろうか。

単身赴任を余儀なくされた私はかなり試されている。
私のいったい何を試したいというのだろうか。
私には試されるだけの「もの」があるんだろうか。

ついこないだ「カツマー」になったはずなのに、すぐにもとの自分に戻ってしまう。
チワワな私がその辺にうろついている。
私の頭の中にチワワが走っている～～！！

ダンボールを搬出してから私は、チワワからエゾオオカミへとなるべく北へ旅立つ。

市ヶ谷LEGO Streetもいったんここでお開き。
いつの日か再びチワワから進化した私が市ヶ谷LEGO Streetリターンズとして
このブログに登場する日まで、みなさん、さようなら。
これまでのご愛顧に感謝いたします。

いーまーこーそー　わーかーれめぇーーー　いざーーさらーーあばーー。


（リターンズを待ち望む方はワンクリックをどうぞ）

思い出のアルバム～市ヶ谷LEGO Street編～

長らくご無沙汰しておりました、市ヶ谷LEGO Street。
この１か月の間に、個人的な話ですがいろいろなことがあり、
こうして来週卒業を前にまた復活してまいりました。

さて、これから先の文章は、子供たちに大人気の卒園ソング「おもいでのアルバム」
に載せて歌いながらお読みください。

「思い出のアルバム～市ヶ谷LEGO Street編～」

いつのことだか　思い出してごらん　
あんなこと　こんなこと　あったでしょう
嬉しかったこと　面白かったこと　いつになっても忘れない

春のことです　思い出してごらん
あんなこと　こんなこと　あったでしょう
オレンジ色のネクタイに　圧倒され凹んだ　B型の人忘れない

夏のことです　思い出してごらん
あんなこと　こんなこと　あったでしょう
お盆にレポート８本　中間発表で絶句　ミイラになった暑い夏

秋のことです　思い出してごらん
あんなこと　こんなこと　あったでしょう
中間発表で　オバマ化したこと　ラーメン二郎にも　ぶっとんだ

冬のことです　思い出してごらん　
あんなこと　こんなこと　あったでしょう
先生と妻の　卒論ダメ出し攻撃　やけ酒飲んで　３キロ増

一年中を思い出してごらん
あんなこと　こんなこと　あったでしょう
豪雪地帯に飛ばされ　さみしくスカイプ　もうすぐ東京さようなら

上のレゴはもうすぐ３年生になる長男が作った「教室」
教師が持っている白い棒がちょっと長いチョークなのか、白い「竹刀」なのか
その辺は私の息子の性格上どちらもあり得そうで怖く
それが本当は何か聞けないでいるのですが、
これからまあ息子も私も「進級」し「クラス替え」も経験するわけです。

この３キロ増量して少し肉厚になった胸をどきどきさせながら
私はまた新しい土地へと旅立ちます。


（久々投稿に涙した方はワンクリック）

妻の振り込め詐欺撃退法

東京大田区の女性方に息子を装い「事業に失敗してお金がいる」と電話、
バイク便を装って現金300万円を受け取ろうとした疑いで
27歳の男が逮捕された。
女性が電話の相手に「ケンジかい？」
と実際の息子とは違う名前で話しかけたところ
相手が「そうそう、俺ケンジ」と逆に騙されているとも知らず調子よく会話。
みごと女性の騙されたふりで、犯人がお縄になった。

女性は今までに何度も息子を装った振り込め詐欺と思しき電話を受けており
「いつか捕まえたいと思った」と力強いコメント。
機転の利いた素晴らしい対応に私は感激した。

かつて振り込め詐欺が世の中出始めの頃、
会社でも奥さんがそういう電話を受けた、
という社員がいて注意文書が回ったことがある。
そのとき妻に「そういう電話かかってきたらどうする？」
と聞いたことがあるが、そのとき彼女は
電話口でしくしく泣いてるなんて情けないから「自分で始末つけな」
と言って電話切るだろうな～と言っていた。
あまりに私の想像通りの回答で笑えなかった。
間違っても彼女は「どうしたの？」なんて言うはずがない。
同情なんてするはずがない。
仮に本当に事業に失敗したとしても「才能ない癖にそんなことやるからだ」
と一蹴されて終わること間違いない。
妻の母親が子供の頃に「ヘレンケラー」や「ナイチンゲール」の
伝記を彼女に買い与えたと聞いたことがあるが、その気持ちが今わかる。


でも、息子が泣いて電話かけてくるとしたらどうか。
私に対してよりも寛容な態度になるかと思って
「どうする？子供たちのうち、どちらかを偽って電話かかってきたら」と聞くと
「え？たとえば太郎かい？って話しかけたりすればいいのかな」
「そうそう、そしたら犯人が太郎だよって言ってきて誘導するのさ」
「面倒くさい。うちには太郎も次郎もいねえよ！って電話切る」
…間違っても「騙されたフリ」というような回りくどいことはしないらしい。
それでもさらに聞いてみる。
「じゃあさ、事業に失敗したとか、痴漢で捕まったとか、交通事故起こしたとか
株で失敗して会社の金横領したとかとにかくそんなこと言ったら？」
「腎臓ひとつ売って金用意しろ、って言うかな～」
数年前よりパワーアップしていた。

最近ではバイク便やエクスパックを使ったり
携帯の番号が変わったと数日前から仕込むなど
手口が複雑になっているという。
しかし、妻のようにきわめて沸点の低い人間には
もっと別のアプローチで臨んだ方がよいかもしれない。

ニュースを見ながら妻はこう言った。
「うちに電話かけてきたら『おとといきやがれ！』って言ってやる」
そちらを見ると、背後に青緑色の炎が立ち上っているようだった。
手をポキポキと鳴らす姿もそこに見えた。
くわばらくわばら…


（妻にナイチンゲールの伝記を読ませたくなった方はワンクリック）

あの金で何が買える？

大手ゲームソフト制作会社「ハドソン」の人気シリーズ「桃太郎電鉄」の意見欄に、
メールで「7000兆円持ってこい」などと書き込んでいた男が警視庁赤坂署に
威力業務妨害容疑で逮捕された。29歳の男だった。
この男、7000兆円をハドソンに要求する前は
「80兆円持って高松駅に来い」とも言っていたらしい。

国家予算を上回る金を一企業が持ってるかどうかも判断つかないくらい
壮大な金銭感覚に私は圧倒された。
7000兆円持ってこいなんて、もはやギャグの領域に近い。
これは何かとてつもなく大きな計画があるに違いない。
私はいつになく前向きに、そして寛容にその計画を受け入れてみようと
思った。しかし7000兆…7000円さえ時に財布の中にない私なのに、
そんな彼の計画を理解できるのだろうか。暗雲は立ち込める。

そもそもだ。
なぜ1000兆や5000兆ではなく7000兆円という中途半端な額なのか。
しかもその前は80兆。なぜ50兆でも100兆でもなく80兆円なのか。
日本の国家予算、オバマ大統領のアメリカ景気対策費レベルの金額で
何を買おうとたくらんでいたのだろう。
ちなみに六本木ヒルズの94平米２LDKの中古物件の値段が３億位だった。
桃太郎ランドも確か桃鉄では１兆円だったはず。
小室哲哉が栄華を極めていた時代に持っていた世界に数十台しかないという
ベンツもヒルズと同じ３億程度。

小室並みに贅沢させてやりたいと思う女がいたとして
かなり重く、かつ、触り心地は悪そうではあるが
ダイヤモンドがちりばめられたブラジャーやパンツを買い与え、
一度袖を通したらもう着ないというほど服を買い与え、
これまた石田純一のように素足で履いても、臭う前に次の靴へ…
というほど、靴を買い与え、エルメスのバーキンを12色セット、
いやクーピー並みに60色セットくらいオーダーして作らせ
好きな洋服の色に合わせて持たせ、
帝国ホテルのスイートルームに宿泊、ではなくほぼ定住。
飽きたら他のホテルを転々として
自家用ジェットで北海道まで通勤する。
和食、イタリアン、フレンチ、中華とシェフを抱えて美食の限りをつくし、
「世界中は回ったから今度は宇宙旅行ね」
と地球規模のバンジー体験をする…

かなり必死に消費したとしても
兆単位の消費は無理ではないかーーーーーーーーーーい！

やはり私の高機能な頭脳をもってしても7000兆円どころか
80兆円を使い切ることもおぼつかない。
一体どうしたらいいのだろう。
論文に「プレイヤー」を「プライヤー」と書いて指導教官に
「誤字あったよ」と言われる程度のケアレスな私に
そんなビッグな消費はもはや無理なのか。

あきらめかけた私に、妻はこう適切なアドバイスをした。
「世界一高額なものを買えばいいんじゃない？」
そうだ、そうだった。私の思考の範囲内にある物など
所詮、今日の経済によって生み出された小さな欲望の塊でしかない。

そこで私は高機能スペックの頭脳を駆使して考えた。
世界一高額なものとは何か。
調べていくと「カリホリニウム」というものにぶち当たる。
カリフォルニアでとれるブロッコリーみたいなものか？
調べていくと、なんと超ウラン元素だという…
超ウラン？？？
科学忍者隊ガッチャマンではカリホリニウムを使った「ペンダント爆弾」
なる原子爆弾がお話の中で出てくるという。
ちなみに価格は100グラム7兆円。

何い？？？？？？？？？？？？？？？？？？？
あんのやろお、理解をしめしてやろうかと思えば、
原子爆弾作るつもりだったのかあ！！
許せねえ、絶対許せねえよ、おやっさん！

キングボンビーにさいころ10個振らされたのか
そんなに原子爆弾作って使いたいならボンビラス星でやってくれよ。
まったくはた迷惑な話だ。

え～ちなみに札束の重さ、一億円でおよそ10キロとのこと。
80兆円では8000トン？？
10トントラックで800台分…
仮にハドソンが用意できたとして、800台ものトラックが
高松駅に集結したら…断然お縄でしょう。

想像力の欠如というのは著しく罪なことだ。


（80兆円消費に自信のある方はワンクリック）

坂東真理子氏も驚愕！豆まきの品格

豆まきは中国で行われていた悪鬼や厄神を追い払う儀式が
日本に伝わってきて現在の節分になったといわれる。
節分の夜に出没すると考えれた鬼だが、ひいらぎの葉が鬼の目を刺すということで、
ひいらぎのあるうちには鬼が来ないといわれていたようだ。
また、いわしの頭の異臭が鬼を近づけないとも考えられていたのだという。
なるほど、いわしの頭は知らんが、西友でひいらぎが売られていたのはそのせいか。

通常豆まきをするのは年男・年女、厄年の人間、家長と言われるが
我が家の場合、家長たる私は年男でもあるので本来は胸を張って
豆をまく立場であるはずなのに、青い鬼、というかバカ面のお面を被らされ
息子二人に「鬼は～外」の掛け声とともに
凶器と化した落花生をたたきつけれる役回りとなった。
子供たちが成長するにつれ、投げる落花生のスピードも威力も上がっている。
すでに落花生か松坂の投球だったのかもわからない。
本来ならば目を細めて「成長したな」とうなづくのが正しいのだが
痛い、とにかく痛い。
あれは絶対に私に対しての憎悪が込められている。
恐るべし、豆まき。

そうした作法や歴史について「ほほう」と感心していた私。
豆まきと言えば、成田山新勝寺。
毎年有名人がやってきて豆をまくのだが、今年は大河ドラマチームと
何やってもダメ出しされる朝青龍と地味な優等生横綱の白鵬の
モンゴルブラザーズも登場して豪快に豆をまいたのだとか。
この寺では不動明王が御本尊。その不動明王を前にすると鬼も改心する
といわれているので「鬼は外」を言わない作法がある。

市ヶ谷LEGO Street、いつになく豆知識をふんだんに取り入れているな…
豆まきなだけに豆知識…くくく。

しかしこの新勝寺で大事件発生！
なんと「痴漢するために豆まきにきた」という大学生があらわれたのだ。
「俺、今日痴漢したいな～じゃ豆まきにでかけるかな？」って
おまえは豆と一緒に朝青龍のガッツポーズで月まで飛ばされてしまえ！

この伝統ある節分会においてなんと品格のない若者だろう。
豆まきをなんと心得ているのだろうか。
お前に豆を食う権利などない。
そんなに尻を触りたいなら、お前自身がニコちゃん大王になって
自分の尻を四六時中触っていろ！
そして私はその尻をひいらぎで攻撃してやる。
「はっ、私としたことが」
怒りにまかせて品格のないことを口走ってしまった。
これでは坂東真理子氏に叱られてしまう。
私も反省。

みなさん、豆まき美人になりましょう。


（豆まき豆知識に感動した方はワンクリック）

LEGO Street御殿は景観を損ねるか

ぐわっし！
まだ幼いころの私を恐怖のどん底に陥れた「まことちゃん」
あのリアルな顔が怖くて、家の本棚にたった１冊、なぜか存在していたその本を
私はしばらく自分で触ることすらできなかった。
それほどまでに私を怖がらせた「まことちゃん」。
タイトルとは裏腹な不気味画と「ぐわし」ってどうやったらできるんだ？
と長い間疑問が解決しないままだった「まことちゃん」。
その作者がこれまた不気味画とは裏腹に非常に普通のオヤジだったことを
知ったのはたぶん14歳のあの夏。

そしてこの冬、「まことちゃん」作者の楳図かずおの新居として
建築された東京・吉祥寺の通称「まことちゃんハウス」の景観をめぐり、
少し離れたところに住む“近隣住民”から起こされた裁判に判決が下った。
裁判所は「景観利益を損なうものではない」と判断。
原告側の主張を全面的に退ける判決で、楳図かずおの「完全勝利」となった。

私もテレビでそのハウスのストライプぶりをみたが
まあ趣味として「そりゃ黄色と黒のストライプの方がいいだろう」
とか「やっぱりあの塔ではなく、ぐわっし！の指を何とかして
屋根の上につくるべきだ」などという意見はあっても
「景観利益を損ねる」とまでは確かに言い難い。
かなり主観の問題だ。
私は北海道で「ここは南仏プロバンスか？」というような黄色い家を
みたこともあるし、「ブルーオニオン顔負け」の模様入り青い家も見た。
かと思うと「全身アボカド」のような濃緑色の外壁に茶色い屋根の家もあり
保護色にして何からのがれようとしているのだろうか…と
思ったこともある。
そうした家に比べれば赤と白って別に…と思う。

赤と白か。
思いつくのは大きな船の横につけられた救助用の浮き輪か
旭日旗？実に「市ヶ谷色」が強くなってしまいましたね～
この辺でまことちゃんハウスについてはノーコメントとしましょう。

しかし、有名人のお宅はいつも〇〇御殿と言われたりするものですが、
楳図かずお宅はなぜ「ハウス」なのでしょう。
吉祥寺に新築するくらいなのですから「御殿」度は高いと思うのですが
「ハウス」って…カレー作ってんじゃないんだから…
あ、ノーコメントだった。


私は私なりに「LEGO Street御殿」を作ってみました。
中はシックなワインバー調。
もちろんエコロジストなので太陽光パネルは必須。
電柱も見事にリアルに作り上げました。
あ、黒と黄色の外壁で「俺に触ると危ないぜ！」なメッセージも
近所の方々に発信しつつ。

あ、これ今気が付きましたが、水木しげる氏から建築差し止め訴訟を
提起されるのではないでしょうか。
「勝手にキタロウハウスにするんじゃねえ」
そんな声が聞こえてきました。
もちろんそれは「目玉オヤジ」の声で、ですが。

ちなみに屋根裏部屋にはこんなオカルトな物体も！
こんなのが見えたら、間違いなく地域住民に「不気味だ」
と言われること間違いないですね。
でも、これがからくり時計で、毎日午後５時になると音楽が流れて
中からこのダースベーダーガイコツが現れ踊る、
というような趣向が凝らされていると「子供らよ、はよ帰れ～」と
地域の見守り役として話題になりそうだな…うんぬんかんぬん。
なんだ、実はこの黄色と黒の家もいいじゃないか、とマンダムポーズの私。

その前にまず、このブログを出版化して
LEGO Street御殿を建てるための資金を調達しなければ。
私のプロジェクトが会社に簡単に丸めてポイと捨てられても
この手があった！と思う今日この頃。


（御殿建設に協力いただける方はワンクリック）

定食で停職の君に。

先日、神奈川県の職員が自宅のパソコンとプリンターで
県庁舎の食堂の定食用食券20枚（470円分と500円分を各10枚）を偽造し
食堂で実際に使用して停職というニュースを見た。
これまでに6枚以上使ったということで、未使用分6枚を除く14枚分の6790円を
食堂に弁償して謝罪…
6790円で6か月もの停職とは、かなり金額に合わない犯罪だった。
そういう計算もできないような県職員とはどんな人物像なのだろうか。
私は自分の中で一度も会ったことのない君のことを何度も想像した。

理由について供述で「実家への仕送りのため、貯金するためだった」って、
6790円くらい貯金して君はいったい合計どのくらいの金額を
そして「いつ」送金するつもりだったのだろう。
私はそこでざっと計算してみた。１か月の間にSaveできた金額が6790円。
1年バレずに頑張ってみて81480円。しかも１度81480円仕送り…
そこをがんばって5年に渡ってちまちまとパソコン使って食券偽造して
更に人目を気にしてちまちまと使い続けて407400円…
かなり気の遠くなる仕送りだ。

効率重視の資本主義社会において、君はかなり非効率な存在だ。
かつグローバル化が進む世の中において、君はかなり維新前的存在だ。
そんな君の思いをどうやってかなえられるだろうか。
そしてそんな君をどうやって現代社会へと連れ帰れるだろうか。
私はその両方をかなえるためにある提案をしようと思う。

君は一発大逆転が狙える銀行強盗にチャレンジすべきだ。
公務員ということだし、エロビデオを見る時間を惜しんでまで
ちまちまPC駆使して本物そっくりの食券を作っているような人物だから
かなり緻密である反面、かなりのバカでもあるわけだ。
偽札づくりなどという大胆なこともできず
ただ偽食券づくりしかできないような君のことだ。
「今どき銀行強盗なんてできねえよ」と多くの人々が思っていても
なぜだか君はそれを遂行できそうな気がするのだよ。

あまたの小説家が銀行強盗を題材にして作品を書いている。
その中でも、あまりに非現実的でバカっぷりが痛快な
伊坂幸太郎作品をお勧めしよう。
君はただちに君の6790円save my parents計画に賛同してくれる
有能な仲間たちを集めて、思いっきりカッコよく都銀から、いや
君には信用金庫の方が似合うだろうか…
まあどちらでもいいから伊坂幸太郎小説並みにデキスギ銀行強盗を実行しよう。

停職中の６か月のうちに、彼の作品をしこたま読む。
それこそエロビデオ見る時間を惜しんで伊坂幸太郎作品を読む。
そしてそのハツカネズミ並みの脳みそを駆使して
銀行強盗の計画を立てるんだ。
そしてsave my parents計画に賛同してくれる、そして
大金で一発逆転を狙っているような住所不定無職の友を探し
何度も夢の中で強盗が成功裏に終わることを想像し
台本通りに動けるように体を鍛えよう。

そして私は君を待っている。
６か月後にまたネット上で君と再会できることを。

そしてそのとき、君は気づくだろう。
真面目に働いているのが一番だということを。

しかしそれでいい。
人はミスをする生き物だ。
軽症、重症いろいろあるが
私は一度も会ったことのない君が食券偽造で停職になっても
なぜか懲りていないような気がするのだ。
だからこそ、君が一番心の底から理解することができるレベルの
罪を犯してみればいいのだと思う。

定食で停職…そんなギャグみたいな事件を聞いて、
私はこんなことを思っていた。




（私の呼びかけに感動した方はワンクリック）

一億総タケコプター化計画

その昔、私は「ドラえもんの道具で何が一番欲しい？」と言われ
あまたの級友が「どこでもドア」と言う中で
「タケコプター」と言ってみんなに「何で？」と驚かれた。
「どこにでも行けるから」と答えると
「それならどこでもドアで十分じゃん」と一蹴される。

皆、旅の楽しみというものを分かっていない。
その場所に行くまでの過程が楽しいんじゃないのかね？
デートも最初にどこに行くか、何を食べるか、いつ手をつなげばいいか
その後のうんぬんかんぬん…などという妄想が楽しいのじゃないかね？
私のタケコプターへの熱い思いは誰にも理解されることなく
合理主義を信条とする味気のない多くの「スネ夫」たちによって
粉々に打ち砕かれてしまった。

別の「スネ夫」にはこうも言われた。
「だいたいさ、髪の毛に直接タケコプターつけてぐーって上に飛んだら
髪の毛抜けるじゃん。俺いっつも気になるんだよね」と言われて
ますます腹が立った。

あれから20数年が経過した今となっても
私のタケコプターへの思いは色あせることがなかった。
そんな夢のあるナイス30'sの頭を悩ませるのがこのニュース。

風車の近くに住む住民に頭痛やめまいなど体調不良を訴える人が
増えているという記事。
風車が回る時に出る音が原因ではないかということで環境省が調査をするようだ。
うーん、せっかく環境にやさしいことやってるのに
人間に害があるかもしれない…というのはなんともつらい話だ。
インチキエコロジストの私はこうしたマイナス要因が見つかることによって
「なら風力発電なんてやめちまえばいいさ」という意見を言う
極端な人たちが増えるかもしれないという懸念を抱く。

そこで私はまた考えた。
日本という狭い国土に風力発電所を建設するということ自体が
もはや無謀なのではないか？
渡り鳥がぶつかって生態系に影響を与えるとかいう以前に、
風車同士がぶつかって壊れる、というくらい過密な状態で建設するか、
それくらいじゃ役に立たねえよ、というくらい少ない数しか建設されないか、
極端にいえばそのくらい立地環境の選択肢はない。
国土も狭けりゃ資源もない、口と根性が曲がった首相が舵取りをするこの国で
もはや「明日のエコでは間に合わない」などと国民を煽っても
曲がってんだから、曲がった方向にしか進まないのだ。

であれば、一億総タケコプター化計画を打ち建てればいいのではないか。
大きなタケコプターをそれぞれが１つずつ頭の上においておけば
好きな時に飛んで行けるし、黙って外を歩きながらでも
発電することができるじゃないか。
しかも極端に大きくないから、発電時に低周波が出て
頭が痛いということもないかもしれない。
なんて素晴らしいのだろう。どこでもドアならぬ「どこでも発電」
しかもいつでもどこでも飛んで行けるタケコプターにもなる。
飛んで行った先でもすぐに発電。便利極まりない。
しかもおしゃれな３色展開、などとすれば女子高生も発電するだろうか。
なんと素晴らしいアイデアではないか。
私は今いつになく本気で考えている。

もはや地球を救うのは猫型ロボットではない。
たれ目型ビジネスマンに違いない。
なで肩ビジネスマンでも可。

私は続けて、再生可能エネルギーについて考えてみた。
風力、太陽光などの自然エネルギーもすばらしいが
メタンガス発電、バイオマス発電の類で「おなら発電」
頭皮のつややかな男性鏡のような頭皮を利用した「頭皮発電」
もうこれはドクター中松を越えられそうな勢いで
さまざまなモデルが浮かぶ。
これを天才と言わずして何というか。

今日も自分のアイデアに酔いしれてしまった私であった。



（一緒に事業化しよう！という方はワンクリック）

容疑は公務執行妨害なのか

土佐犬が警官に撃たれるという事件を耳にして、善良な市民の私は
「警官が精神的に病んでいて、つい土佐犬を撃ってしまった？」
と思って心を痛めたのですが、よくよく記事を読んでみると
若干様子が違うではありませんか。
現場付近の住民から「飼い犬が襲われている」などと１１０番があり、
警察官４人が出動、パトロールしている中で、
土佐犬は近くの飼い犬１頭をかみ殺したという話です。
この土佐犬は体長1.25メートルで体重45キロのサイズらしく
犬としてはかなりデカイ。
極小サイズの私の妻とそう大差ない大きさの犬が、
飼い主の家の敷地内で放し飼いになっていて、
1.5メートルの柵を飛び越えて逃げ出し、悪事を働いていた様子。

私はその地獄絵図にわなわなとふるえました。
大きな声では言えないが私の妻もまた、この土佐犬並みに凶暴なので
サイズといい、その土佐犬の取った行動といい、
とても他人事とは思えないのです。

かつて彼女は上司に「うちの部で放し飼いにしている」と
形容されたこともあったようです。まさに闘犬キャラ。
今ではセコム以上に我が家の頼もしい番犬、いや番人です。
いつも何かにかみついてクレームをつける姿に他人のふりをしたくなるのですが
ちょっと自分で文句つけるのも面倒だな…手を汚したくないな…と
思うようなときには、この妻を焚きつけて電話をかけさせるという
ちびまる子ちゃんに登場する卑怯なキャラ「藤木くん」並みの
行動に出てしまう腹黒い私。
「射殺されたのが妻でなくてよかった…」とひそかに胸をなでおろしました。

土佐犬を射殺した警官は襲われそうになって撃ったようだが
やはりこういう時に射殺された土佐犬の容疑は「公務執行妨害」ということに
なるのだろうか。そして警官は正当防衛なのだろうか。
些細なところに今回も悩む典型的なA型人間の私です。

ちなみに今回のレゴ作品中のレゴ男爵、犬に自慢の帽子を取られて
ハゲをさらしてしまっております。
ちょっと小技をきかせたりもしてます、ハイ。


（恋人が番犬だ、という方はワンクリック）

芸"ＮＯ"人を目指して…

ルネッサーンス！
いやはやご無沙汰しておりました。
「全然更新してないやないかーーーーーーーい」とレゴ男爵の声が
どこからか聞こえてきたあなた、かなり市ヶ谷LEGO Streetエキスが
骨の髄まで回ってる感じですね。
連日連夜、私も内臓のアルコール消毒を重ねていましたが、
鏡開きも終えましたし
成人式も乱闘に巻き込まれることなく無事終了しました。
授業のために始めたこのブログ、諸悪の根源であるその授業も明日で終了。
ということはブログも終了？
「めちゃくちゃ短いやないかーーーーーーい」
とレゴ男爵がまたまたワイングラスをカチーン。
一部のコアなファン層の方から
「まだぜひ続けてください」との声もいただきました。
「最近レゴ作品づくりの才能の限界を感じつつ、
それをカメラワークでごまかしているのでは？」
「最近家族の作品が多いのでは？」と思われた方もおられたか、と思いますが
いえいえまだまだ、年男の私。
できる限り頑張らせていただきますので、コメにて激励をお待ちしております。

さて、先日次男の幼稚園行事で凧づくりを親子でしたのちに近くの原っぱで
作った凧をあげるという風流な催しが行われました。
「これホントにあがるのかよ」と思った息子の「関東バス」柄の凧でしたが
風をいっぱいうけて無事に大空へ。
他の子供たちの作った凧の絵も様々で、
かわいい果物やら花、乗り物が描かれて
心がすがすがしくなるようなものもある中で、
タコの絵が描かれた凧が空を飛んでおり、
「末恐ろしい幼稚園児だな…」と思わず唸ってしまうものも。

そんな中で、園長先生が現われて、
ご自分の手作り凧をあげはじめたのですが、
それがどの凧よりも高く上がっていき、どんどんどんどん遠くなり、
マンションの最上階よりもさらに高く上がっていったことに嫉妬を覚えました。
実はこの園長、妻が始業式で見た光景によると、
園長先生新年のご挨拶のあとにこま回しを披露したということで、
軽快なトークの間に軽く駒に糸を巻いて
「では」という一言を発したかと思うと駒をひょいと投げて
左手の手のひらの上で器用に回したというじゃないですか。
しかしそれでこの園長の技は止まらず、
右手と左手の指数本で駒に巻いていた紐を
ピンと張って、その紐の上を左から右に駒を綱渡りさせたというでは！！！！
そして紐の端まで来た駒をこれまたひょいっと空に浮かせてナイスキャッチ。

「思わずこれって宴会芸？って感じだったよ」と興奮気味に妻が語るのを見て
非常に感銘を受けたわけですが、駒のみならず凧あげもうまいとは。
いつしかそれが嫉妬に変わった瞬間でした。

強風のために凧はそのうち右に左にと暴れ始めて急降下。
電線にひっかかりはしないかと、職業柄ハラハラさせられましたが
無事に捕獲されたようで、最後まできっちり決めてしまうあたり、
ますます嫉妬。

この私、レゴを作る以外に芸のない、妻の言うとおり「つまらない」男ですが
（え？レゴも芸ではない？）
今年は逆に「芸ＮＯ人」つまり、芸のない人間を目指して
邁進しようかと思っております。
その前に、破たんしかけている修論をなんとか修復しつつ
卒業にこぎつけたいと思っております。
今後ともどこまで続くかわからないこのブログをごひいきに。



（「俺もすごい芸持ってるぜ」という方はワンクリック）

初心にカエル、ヨミガエル！

昨日、おくればせながら初詣にでかけた。
欲深い妻によって念入りに選択された神社は３つ。
本当ならあと２つはお参りしたかったらしいのだが、やや距離があったので
断念したらしい。どこへ行きたかったのか聞けば「川崎大師」という。
どこまで回るつもりだったのだろう…恐ろしくてその先は聞けなかった。

まず明治神宮へ行き、続いて東京大神宮、そして最後には靖国神社。
そこで良心的で家族思いの私は、家族全員の健康と事故がないことを願ったが
妻に「パパが無事に社会復帰できるようにお願いしておいたから」
と言われて、ふと思う。
「そうだった、俺社会復帰できんのか？」
言われれば言われるほど帰り道でふと、どこに異動になるのかが
不安になってきた。

わが社には「サケ・マス人事」なるものがある。
サケは生まれた川に戻ってくるというが、新入社員で配属されたところへ
いずれまた戻ってくるという人事のことだ。
北海道ならではのネーミングと笑いたければ笑うがいい。
だが今、私はこの「サケ・マス人事」を酷く恐れている。
私が新入社員として配属されたのが、北海道の遥か東、
人よりも牛の数の方が多いという小さな田舎町だった。
車で寮から10分も走れば「牛臭い」サイロだらけの光景、
１時間走ると自衛隊の演習場から聞こえてくる実弾射撃訓練の音。
夜に演習場そばを通ると訓練の実弾が演習場の中で落ちてどどーんと燃えたのか
花火並みに一定の時間をおいて空が赤く光る。
花火だと思えばきれいなのだろうが、実弾だと思うと思わずちびる。
被弾しないことだけを願って過ごした日々、あの頃私は22歳だった。
まだはげることも太ることも老い全般が怖くなかった
ジャニーズ系の若者（自称）だった。

しかしあれから12年、今の私はとにかく怖い。
帰りの電車の中で天然「北の国から」なあの町の思い出がよみがえる。
丑年なだけに線路を走る列車のガタンガタン…という音の合間に
「もおおおおう、もおおおおう」と聞こえ
駅メロがそれこそ「北の国から」のあのさだまさしの歌にも聞こえる。
オカルトだ。ふと顔をあげると乗客全員が牛の顔に！！！！！
再びちびる寸前だった。

初心にかえろうと思ったが、かえりたくないかも…と思った一日だった。


（「サケ・マス人事」に一緒にちびったあなたもワンクリック）

ルネッサ～～ンス2009

新年を迎えた。
今朝実家に電話をしたところ、一晩で50センチの降雪とのこと。
さすが北海道。いくら温暖化でも毎年帳尻が合うようになっている積雪量。
それに引き替え素晴らしいのは太平洋側の気候。
こんなにも冬が晴れるのかと感動する毎日である。
妻などは「一体いつまで布団も洗濯物も外に干せちゃうわけ？」と
喜びの悲鳴を上げている。
北海道では10月の末の時点で洗濯物は室内干しへ。
この時期に干したりなんかすると、洗濯物で釘が打てるほどだったり
粉々に靴下が割れてしまうほど凍ったりしてしまう。
（若干大袈裟か）

この年末年始、私はyou tubeに浸り切りだった。
レコ大や紅白のみならずCDTVやMステ、どこを見ても誰が誰だか分らず、
「いきものがかり」ってどんな係かね？とか
「青山テルマ」って「六本木ヒルズ」と同じような施設？
というような有様で、もはや懐メロ不足に苦しんでいた。
かといって80年代の曲を集めたCDに手を出すのは
花も恥じらう35歳の自分にはちょっとできない…
ということで、連日連夜懐かしい曲三昧。
きっかけは小室哲哉逮捕によるTMネットワーク回顧に始まる。
そこでかつてまだ女子にモテモテだった時代にタイムスリップ。
数々の映像と音の海に溺れながらふと思う。
「ところで彼ら今何やってんの？」
そこでやっぱり検索してしまう私。
そしてたいてい私が昔憧れたあのボーカリストやギタリストたちは
見るも無残な姿に変わり果てていた。
２倍くらいに増量していたり、
頭が冬の枯れ木のように寒々してしまっていたり、
顔がドルーピーのようになっていたり…

そしてそういう彼らを見て私はふと思うのだ。
「ああ、俺だけじゃないんだ」
東京に来て、不規則な生活を送った結果、私は今２キロ増量。
人生最大の太り具合に陥っている。
頬もフラッシュつきで写真撮影をすればアンパンマン並みに光り、
皺も白髪も増えて「恥ずかしながらたった今竜宮城から帰ってきました！」
と敬礼して話す横井さん状態。

私は今、昔を振り返りながら、同時に今の自分を確かめている。
そして今年、私はなんと年男。
12年に一度の牛祭り、12年に一度の自分怪奇いや回帰。
まさに髭男爵じゃないがルネッサーーーーーーーーンス！

頑張っていこうと思う。ただひたすらにそれだけだ。

このブログもいつ消滅するかは不明だが、それまで指と爪の間から
血を流しながらレゴを組立続けようと思う。

今年一年が皆さんにとってルネッサーーーーーーーーーーンス！
でありますように。


（一緒にルネッサーーーンスと言ってグラスを合わせたあなたはワンクリック）