2008年12月25日木曜日

「テレビ父さん」に見る日本の父親像


東京タワーが開業50年を迎えたというニュースを見た。
石野真子が歌を歌っている映像を見て「誰だこりゃ?」と思った私。
今のアイドルの顔も見分けがつかないが、昔の人たちについても
全く記憶を失っている私。街角で見た小泉今日子のポスター見ても
「これは…誰だったか?はて?」と一瞬考え込む。
オヤジ、いや「日本の父さん」まっしぐらである。

さて、東京タワー。いつもながら彼は二枚目正統派、色男だと思う。
昭和33年にできて333メートルの高さでした、なんてあまりにできすぎだ。
頭もよくてかっこよくて、運動もできました、
おまけに性格もよろしくて…みたいな非の打ちどころのなさが
また憎らしいのに憎めずで、ただただ地団駄を踏む自分、的存在。
さらに、その展望台から見える光景も富士山あり、ヒルズあり、
ディズニーリゾートも視界に入るし、レインボーブリッジもありで
「もうしわけありませんでした」と土下座するしかない豪華さ。
私の息子たちが「東京といえば東京タワー」というくらいの
信頼を置く圧倒的な存在。
「お父さんにしたい人ナンバーワン」それが東京タワーだ。

札幌にも実は「お父さんにしたい」存在がある。
それが大通公園にある「テレビ塔」である。昭和32年に建てられて
東京タワーよりも1年先輩面しているものの
147.2メートルしかなく、東京タワーのような素敵なライトアップもないが
なぜか「テレビ父さん」という愛称が付けられて「ゆるキャラ」化している。
http://www.tv-tower.co.jp/103/
「父さん」といえば「父さん、この街は僕には都会すぎたわけで」
でおなじみ「北の国から」の田中邦衛に代表されるように、ちょっと
おとぼけで愛嬌があるイメージだが、このテレビ父さんもそのままだ。
東京タワーが「Daddy」ならテレビ塔はまさに「父さん」そのもの。

そこに「日本の父さん」である私は親近感を覚え、そして東京タワーに
昇った時よりもほっとするのだ。
それは決して東京タワーが高すぎて思わず尿もれしそうになるからではない。
人はある程度「スキ」があるほうが近くにいても肩がこらなくていいのと同じだ。
そこに私は「父さん」としての生きざまを感じたね、全く。
東京タワーも親しみやすさを追求してあの「ノッポン」というキャラを
作ったのだろうが、はっきり言って気持ち悪いよ、あれ。
妻も「なんかカオナシかポニョかノッポンか、ってくらい嫌だ」と
嫌悪感をあらわにしている。
正統派のままで変なキャラ作らない方がよかったのに。
あれは唯一失敗だったといえる。東京タワーはそれ以上加えていけないのだ。

そんな東京タワーもテレビ塔も50を過ぎてリストラの危機に
見舞われている。世の中の父さんたちと同様の運命だ。
「俺の末路を見るようだ…」と怖いのだが、スカイツリーができてのち
そして札幌テレビ塔の新構想が実現したのちの「父親たち」の姿を
しっかり見届けたいと思う。

「なんて詩人なんだろう、俺って」私はほくそ笑みながらキーボードを打つ。

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4 件のコメント:

やまだ さんのコメント...

>人はある程度「スキ」があるほうが近くにいても肩がこらなくていい

↑こんなことを書いていながら、私からしたらホラさんは全くスキないです。肩はこらないですが。

乱れに乱れたホラさんもたまには見てみたい。

レゴ風呂goo! さんのコメント...

やまださん

そうですか。「スキ」だらけですよ。
詰めの甘さには定評があります。

かつくん さんのコメント...

飲んだくれたホラたんを見てみたい。

匿名 さんのコメント...

僕としては、「TV父さん」は好きなのですが。
それを壊して新しいの作るつもりみたいですね。

http://www.geocities.jp/toolbiru/topic/top-08.06.19.htm

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