2008年12月30日火曜日

モカをたずねて三千里


今年4月、エチオピアモカから有機塩素系農薬のリンデンなど
基準を超える殺虫剤の成分が見つかって
中には基準値の100倍を超える豆もあったということでエチオピアモカが
店頭から少しずつ姿を消しているという。
実は私、モカが大好きなナイス30’s。
スタバのカフェモカが飲めなくなるかもしれないと思うと
不安のあまりにはげてしまいそうだ。

「モカだけがコーヒーじゃねえ」
とそこで言い放ったのは妻。
彼女はほんの3年前まではコーヒーが全く飲めなかった。
缶コーヒーの「砂糖漬け泥水」ですら飲めず、喫煙者とコーヒー中毒な人々を
かなり偏見のまなざしで見ており、いずれの愛好者をも
「仕事ができない怠惰な奴」とまで罵っていたのだが、
今の仕事について夜中も作業をするようになって
瞼が落ちてくるのを食い止めるために死んでも飲まなかった
カフェインを胃袋に流し込み、意地でも目を開いておく、という
苦行を続けているうちにコーヒーが飲めるようになったのだ。
まさに体育会系アプローチによってその胃袋と味覚を改造することに成功した妻。
その姿は巨人の星の「大リーグ養成ギプス」を装着している星飛雄馬のようでもあり
当時の妻の顔はかなり劇画調、梅図かずおもビックリ状態だった。
私は、というと星一徹にもなれず、柱の陰から見つめる姉、明子状態であり
ここでも我が家の力関係というか人間模様が窺える。

そしてその後妻はどうなったかというと、
「スタバのコーヒーじゃなきゃ嫌だ」と言ってみたり
「キャラメルマキアートなんて若造の飲むものだ」とか
挙句の果てには「ブラックじゃないと駄目だ」とまで言い放つ。
人はここまで変わることができるのだろうかと思わずにはいられないほど
言ってることが180度変わってしまった。
そして今は喫煙者だけを「仕事のできないクサレ野郎」と決めつけている。
年々彼女が野蛮になっていくのはコーヒーのせいだろうか。
何にでも影響を受けやすいので、もしかすると今自分は「福山雅治かも」
というようなことを思っているのかもしれない。
できることなら「松嶋菜々子」あたりに近づいてほしいのだが。

そんなこんなでドトールに立ち寄ろうとすると
「ドブに金を捨てるようなものだ、黙ってマックへ行け」と言い
プレミアムローストコーヒーを飲んでいる。
そして「マックの癖に生意気だな」と言い放つ。
私の息子並みにイケスカナイ感じになりつつ。

この状況の中でスタバにてまだ「カフェモカ」をオーダーしようものなら
「それは女の子の飲みものじゃないの?」と言われてしまい
カフェミストに変更させられるかもしれない。
いや、本日のコーヒーをグランデサイズで頼まれるか?

また私の胃袋はいとも簡単にビッグバン。
妻に隠れてモカをたずねて市ヶ谷駅上のスタバへ駆けこもうじゃないか。
私のモカはまだそこにあるだろうか。


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2 件のコメント:

かつくん さんのコメント...

なかなかわかりやすい作品ですね。

僕はコーヒーの類を飲まないから平気ですが、
モカ党の人なら一大事ですよ。
そう、てっぺんにいるおっさんのように。

レゴ風呂goo! さんのコメント...

かつくん

ありがとうございます。

ところで「4:34」
…朝早いというか夜遅いというか。

もしかして無理してモカ飲みだめした?

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